漆喰の壁といえば、西洋の白いお城であったり、フレンチ系のおしゃれなお店の外壁や内壁で使われていることを、連想します。しかし、歴史をたどると実は日本古来より、ずっと私たちの生活に溶け込んでいました。例えば古い寺社や蔵の壁、世界文化遺産に登録された数々のお城の壁にも漆喰が使われています。それは永きに渡って多くの人々に愛され続けていることにもつながります。
では、何故そんなにも愛され続けているのかを5つ、特徴もかねてその魅力をご紹介していきます。
石灰を主成分とした天然無機質。シックハウスの原因となる化学物質を一切含んでいない安心な素材。さらに樹脂やセメントを一切含んでいないため再利用ができ、自然に還すことができるのでエコロジーです。
無数の気孔が空気の層になり、外気温に影響されにくので、冬は暖かく、夏は涼しい室内環境が得られます。
また漆喰は不燃性の燃えない素材なので防火性がとても高くなっています。
主成分である石灰は、アルカリ性で防ダニ・防カビ効果があると言われています。ダニやカビなどのアレルギーをもつ人も
快適にお過ごしいただけます。また、タバコやペットの気になるにおいや、家の中の生活臭を吸着&脱臭するのでトイレや脱衣室にもオススメです。
漆喰の多くは今ある壁の上から塗ることができるのでリノベーションにも効果的です。今ある壁紙をはがす必要がなく、ビニールクロスや砂壁、石膏ボード、繊維壁などにも使えます。
また、木材の上から塗る場合は、下地剤を塗ってから施工する必要です。この処理後、木材の上からでも塗ることが可能です。その他の素材でも下地材を塗り、下処理をすることでスムーズに塗ることができてきれいに仕上がります。
白が一般的なイメージの漆喰の壁ですが、中にはカラーの漆喰材もあります。空間のイメージを大きく変えたい場面にオススメです。やさしい印象のものから、少し濃い目のシックな印象まで多彩で豊富なカラーのバリエーションで演出可能です。
質感はフラットに仕上がるのも漆喰ならではの特徴ですが、塗り方によって壁のデザインを変えることもできます。
塗り跡をわざと残すことによって味を出し、センスあるデザイン壁にできます。凹みのついたニッチな壁にも相性のバランスがよく、様々なジャンルに対応します。