お家に使う構造材というと色々ありますが、一般的に大きく分類すると、「木材」「コンクリート」「鉄」の3つがあげられます。
それでは、この3つの中で最も断熱効果の高い構造材は何でしょう?
それは意外にも…「木材」なんです!
しかも研究結果では、木材の熱の伝わりやすさが1とした場合、コンクリートは10倍、鉄は353倍と、その差は歴然たるものがあります。
木材は熱に弱いイメージがあったのですが…
いえいえ!そんなことはありませんでした!
これは驚きの結果ですよね!
なぜ、こんなにも大きく違いに差が出るのかは、木材の優れた性質にあります。
木材は、無機質なコンクリートや鉄と違い、組織が中空細胞の集合体になっています。
その無数の隙間に空気がたくさん詰まっていてるおかげで熱を伝えにくくしているのです。
冬場の寒い時期に、木材とコンクリートと鉄を触ったときに最も冷たく感じないのはそこからきています。
そして肌触りがいいのも木材の素材の良さですよね。
木は呼吸をすると言われていますが、自然の中で生きている木は、2酸化炭素を吸収して酸素を放散してくれます。
そして木材として加工された木は、空気中にある湿気を一定の湿度に保つように吸収したり細かい水蒸気で放散してくれます。
それは熱気のあるムシムシする夏でも、乾燥する寒い冬でも自然のチカラで自動的に調節をしてくれます。
それに木の香りには殺菌、消臭効果があり、まるで電化製品の除湿乾燥機能が付いた空気清浄機のようで省エネ効果も抜群なんですね!