私たち日本人にとって和室は、固有の文化であり親しみの持てる空間です。
お茶を飲んでリラックスしたり、疲れた時にはゴロゴロ寝ころんで日向ぼっこ。
本来の日本の良さが最大限に詰まった場所です。
そんな魅力的な和室ですが…やはりメリットばかりではありません。
1. ダニやカビの原因になるので、畳の上に家具を設置してはいけない。
なので、家具が置けないと収納スペースもそれだけ減ってしまいます。
そこで和室の間取りが狭い場合や、押入れ収納スペースが十分に確保できない場合は、キッチンにあるような床下収納が効果的です。畳が床下収納のフタ代わりになってくれます。
2. 畳にジュースや醤油などをこぼしてしまうと、シミになって汚れが付着する。
この場合、雑巾で慌てて強く擦ってしまいたくなりますが、そうすると畳の目が傷んでしまい更に汚れも目立ってしまいます。
おすすめは、お湯で濡らした雑巾を固く絞り、畳の目に沿って汚れの水分を拭き取ることです。。
お湯であれば、すぐに乾いてくれます。
それでも取れない時は、薄めたお酢で同じように雑巾で拭き取ると効果的です。
お酢には汚れを落とす漂白効果があります。
3. 畳が古くなったり、日焼けすると変色してしまう。
日ごろから畳をこまめに掃除することで長持ちはしますが、どうしても古くなったり変色して傷んでしまえば交換したり、湿気を取り除くために干したり、大きなメンテナンスが必要です。
和室の環境や使用頻度にもよりますが、メンテナンスの目安で畳干しは、春と秋の晴れた日に年2回ほど行います。
畳の裏返しは3~4年で、表替えは6~7年です。15年以上経過したら新しい畳に取り替えましょう。
どんなモノにもメリットがあれば、多からず少なからずデメリットも存在します。
それを踏まえた上で、メンテナンスや予防対策を行い、失敗や後悔を避けていきましょう。
そして「和」のある暮らしを、より楽しんでいただければ幸いです。