雪がたくさん降る積雪地域では、カーポート(屋根と柱だけの簡単な車庫)を設置すれば愛車が雪に埋もれぬよう屋根が守ってくれるので大変便利ですよね。
ですが、ほとんど雪が降ることがない地域の方にとっては、「そもそも、なくても日常生活に困るレベルじゃないから…お金をかけてまで設置する必要ってあるの?」、「なんとなく便利そうだけど…実際のところ、どのくらい便利なの?」など疑問を抱く方もいるかもしれません。
そこで今回は、お家にカーポートを設置するメリットとデメリットをご紹介したいと思います!
通常の場合、雨がザーザーと降っている時には、もちろん傘が必要になりますよね。
そして車の乗り降りをする時は、体や車内が濡れてしまわないように、急いで傘を閉じたり開いたりします。
ですので車の中へ入る時には、傘に付いた水滴を切る時間さえありません。
その結果、車内も大切な洋服も雨で濡れしまうかもしれません…。
何より、思わず慌ててしまうのもつらいですよね。
カーポートを設置すれば、屋根のおかげで水に濡れる心配もありません。
また、傘を差す必要もなくなりますから、片手では重い荷物の出し入れもスムーズに。
車だけではなく、バイクや自転車を所有している方にもこれは嬉しいですよね!
日々の生活の中で些細なことかもしれませんが、カーポートを設置して一番ありがたいのがこのメリットです。
雨風をしのぐだけではなく、屋根があることで、鳥のフンや黄砂、花粉などの汚れからも守ってくれます。
そのおかげで車の汚れが通常時よりも比較的に減りますので、自ずと洗車の回数も減り、ワックスの効果も長持ちに。
そして洗車の出費や時間もその分減ってくれることは、家計にとって大きなプラスになりますよね!
他にも、雨(酸性雨)よって発生するサビや腐食の防止効果があります。
また、空から突然降ってくる雹(ひょう)や氷あられは、車体を傷つける恐れもあります。
屋根があれば、全てではありませんが致命的なキズを未然に防いでくれます。
特に夏場の炎天下の中では、車の車内温度はものすごい温度になってますよね!
カーポートの屋根には紫外線をカットしてくれるタイプのものや、熱遮断の効果が高いタイプもあるので暑さ防止や褪色(たいしょく)防止にも役立ちます。
そしてこれはあまり知られていないのですが、実はカーポートは、冬場のフロントガラスに付く夜露や霜による凍結防止にも効果的なんです!
冬場は、日中から深夜にかけて気温が一気に冷え込むので、空気中の水分(結露)が車のフロントガラスに付着します。これが夜露や霜と呼ばれています。
そして寒さで朝方までには、フロントガラスの表面が凍結してしまいます。
特に朝の急いでる時間に、お湯で溶かしたり専用器具やスプレーで除去するのは毎朝大変ですよね。
そんな夜露や霜が、車のフロントガラスに落ちてこないようガードしてくれるのがカーポートです。
夏場にも冬場にも、私たちを守ってくれる強い味方です!
ですが強い味方のカーポートにも弱点(デメリット)は存在します。
駐車の際に、狭いスペースではカーポートの柱があると邪魔になるケースがあります。
特に小さな車から大きな車へ買い替えた時は、狭い上に新車をぶつけたくない気持ちでヒヤヒヤしてしまいます。
うまく駐車できて安心した束の間に、ドアを開けたら柱にぶつけてしまうなんてことあるかもしれません。
もしも狭いスペースでもカーポートを設置したい場合は、横に柱があるタイプではなく、奥に柱を設置できるタイプもあるのでそちらをお勧めします。
お家の正面玄関の近くに、駐車スーペースがある場合が多いため、カーポートが設置されるとその分の空間面積を占めてしまうので、圧迫感を感じる方もいるかもしれません。
また、配置した場所がリビングの正面の場合は、光も遮ってしまうこともあり、より重たいイメージが強くなってしまいます。
なのでそうならないためにも、カーポートを設置する前に、設置することを想定してどのサイズでどの奥行きがベストなのか慎重に考慮する必要があります。
特にカーポートの高さは重要なポイントです。
雨が入らない高さを前提に、光も家の中に入り込みやすくするのが理想的です。
理想に近づけるために、補助の役割として雨風を横からも防ぐサイドパネルや用途に合わせてオプションを盛り込んでいくのも得策になります。
カーポートは、オプションやグレードにもよりますが、外壁も備わっているシャッター付きのガレージに比べて金額は安いものの…外構工事の費用としてのお金はかかりますし、もちろんメンテナンスも必要になります。
また、床土間部分もカーポートに合わせてコンクリートにする場合、費用もまた加算してしまいます。
ただ、予算に合わせたラインナップも豊富で、魅力的なメリットも十分にあることからカーポートは、長い目で見れば選択の1つとしてご検討する価値はあると思います!