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2024年問題


最近新しくお会いするお客様から聞かれることで「値上げはいつ落ち着きますか?」「家づくりはもう少し様子を見た方がいいですか?」とお伺いされることが増えているのですが、残念ながら私がお伝えしていることは「待てば待つほどどんどん状況が悪くなる」ということをお伝えしています。
その理由の一つとしては、「2024年問題」。
2024年から働き方改革法案により、労働時間に上限が課されることで生じる問題の総称のことです。
これによって、運送業界のドライバーの期間外労働時間が年間960時間に制限されることで、一人当たりの走行距離が短くなり、今までのように物が運べないということが懸念されています。
「なぜ運送業界のことが住宅に関係あるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、住宅は何万点ものアイテムで造られます。
そのために無くてなならない物流。今まであれば翌日届くものが、これからは「翌々日」もしくはそれ以上に手に届くまでに時間がかかることが予測されます。
そうなるとどうなるか?「今までのように運んでほしかったらお金を高く払ってね」というようになっていきます。
物件の値上げは何もものそのものが上がるのではなく、送料も上がっているのです。
ここ最近でも最低賃金も上がっています。これは人件費が上がるということで、これもまた物価が上がるということです。
今後人材不足もあり、値上げはどんどん加速していきます。
金額が上がって物が良くなるのであればまだ納得いくのですが、物の品質は変わらず金額が上がるという状況が続いていきます。
新築にしてもリフォームにしても、家は非常に高額なお金が動きます。
そのお金はたくさんの材料や人件費がかかるからこそなのですが、各材料、各業者の金額が上がっていくと、チリが積もって最終的には大きな値上げになってしまいます。
今後も「値上げ」の要素は多々あるものの、「値下げ」の要素はほとんどありません。
「家づくりは2〜3年後」と思っていらっしゃる方も、少しでも早く動いていくほうが余分な費用はかからないのではないでしょうか?